睡眠時無呼吸症候群の合併症−心疾患−

睡眠時無呼吸症候群の合併症(心疾患)について説明しています。


睡眠時無呼吸症候群の合併症には、心疾患も考えられます。

心疾患には、先天性と虚血性があります。
先天性は、生まれたときから心臓の状態が正常な状態と異なっていること
です。

虚血性は、狭心症や心筋梗塞のことです。

睡眠時無呼吸症候群で起こる可能性があるのは、この虚血性心疾患です。

私たちの心臓は、体中に血液を送り出すポンプの役割をしています。
そのために心臓の中をたくさんの血液が流れていますが、心臓自身は、
心臓が活動していくための酸素や栄養を、それらの血液からはもらう
ことができません。

そこで心臓には、心臓がもらうことのできる血管が別途用意されて
います。
これを冠動脈といいます。

動脈硬化によって冠動脈が狭くなってくると、血流が悪くなり、運動等
で心拍数が上がると冠動脈への負担がかかり、狭心症を起こしたりします。

また、動脈硬化によって血管の壁についた化学物質が離れると血栓が
作られることがあり、冠動脈がつまると心筋の細胞に酸素・栄養が
送られず、その細胞は壊死してしまい、心筋梗塞となります。

睡眠時無呼吸症候群では、体が酸欠状態になり、また回復するという
ことを一晩に何回も繰り返します。

たんに酸欠の状態が続くということよりも、酸欠が繰り返されるという
ことのほうが、動脈に与えるダメージが大きいために、動脈硬化に
なりやすいということがわかってきています。

このために虚血性の心疾患を起こすリスクが高いのです。